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【ネットワークはじめの一歩】パケットとは何か
ずいぶん前から、携帯電話やスマホの広告で「パケット割引」という言葉が使われるようになり、「パケット」という言葉は大分一般に浸透していると思うのですが、その言葉の意味を理解している人の数は、とても少ないのではないでしょうか。
私はWEB制作の業界で働いているのですがその意味を知らず、ネットワークについて勉強を始めたところ、当たり前のように「パケット」という言葉が本の序盤に登場し、自分が時代についていけていないことをヒシヒシと感じました。そして、遅ればせながらパケットについて調べることにしました。
結論
パケットとは、
”末端から末端まで(大本の送信元から最終的な宛先まで)運ばれるデータの単位のこと”(出展:IT用語辞典)
である。
どういうことか知るためには、ネットワークの歴史を知る必要があります。
回線交換方式
昔はコンピューターのネットワークでも、データのやり取りは、電話と同じ「回線交換方式」という方法で行っていたそうです。
これは、データのやり取りをする相手に対し一つの回線を用意し、別の相手とデータのやり取りをする場合は別の回線に切り替える、という方法です。
しかし回線交換方式は、
・データのやり取りをする間、回線をつなぎっぱなしにする必要がある
・複数の端末(相手)とつなげることができない
という欠点があったため、コンピューターのネットワークには不向きなものでした。
パケット交換方式
そこで回線交換方式に取って代わったのが、「パケット交換方式」です。
パケット交換方式は、データを分割して送信し、宛先に届いた時点でデータを組み立てなおす、という通信手段です。
この、データを分割したときに使われる単位が「パケット」というわけです。
パケット交換方式には
・データの送受信を断続的に行うので、機器同士をつなぎっぱなしにする必要がない
・同時に複数の端末とデータのやり取りができる(メールの送受信やWEB閲覧を同時に行える)
というメリットがあります。
こうして、コンピューターのネットワークでは、パケット交換方式で通信することが一般的になりました(逆に、パケット交換方式はパケット単位でデータを分割して送信するため、分かれたデータの到着タイミングがずれることがあり、電話には不向きだそうです。)。
自分が普段作っているホームページのデータは、こんな風にWEB上を流れているのか、と一つ勉強になりました。