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ドローン空撮のメリット・飛行許可申請・注意点についてまとめました!
こんにちは!
コーダー兼カメラマンの西田です。
弊社ではコンテンツ制作の一つとして、静止画や動画の撮影も行なっております。
動画制作では企画立案から撮影編集まで全てを請け負っており、病院のPR動画、周年記念動画、患者教育用の動画など、その種類は多岐に渡っています。
今回はその中でも最近の動画制作では欠かせないドローン空撮について説明をしていきたいと思います!
弊社で使用しているDJI mini4 pro
この記事を読んでいただくと、
- ドローン空撮のメリット
- ドローンを飛ばすまでに必要な準備
ドローン空撮のメリット
動画のインパクト向上
動画制作においてどういった視点から対象物を撮るかは非常な重要です。
例えば病院の外観撮影を想像してみてください。
人目線である地面から見上げる構図のみではなく、普段見ることができない空からの視点を入れる事で、新鮮な映像を撮ることができます。
空からの視点は建物だけではなく、救急車やドクターカーが院内に入っていくところなどでも非常に効果的に使えます!
画質が良い
近年の空撮用ドローンは非常に高画質な映像を撮影できます。
弊社で保有しているDJI mini4 proは3軸ジンバルを備え、4K撮影も可能なので実際に撮れた映像を見ていただくと驚かれる事が多いです。
低予算での空撮が可能
空撮にはヘリコプターやクレーンを使用した方法もありますが、これらの方法は費用が高額になってきます。
飛行時間などにもよるのですが、ヘリコプターをチャーターしての空撮だと、燃料費含めて100万円を超えることもあります。
しかしドローンは低予算での空撮を可能で、弊社では20万円〜で承っております。
また、前述の通り最近の空撮用ドローンのカメラは非常に高画質なので、まさにコスパ最強と言えるでしょう。
とは言え、ヘリコプターでしか撮影できない映像があるのも確かです。弊社ではヘリコプターを使用した空撮の手配も承っておりますので、お客様のイメージに合った最適な空撮手法をご提案させていただきます!
ドローン撮影をするためには
免許って必要?
疑問に思っている方も多いかもしれませんが、結論からいうと、ドローンを使った空撮に免許は必要ありません。
2022年12月5日より国家資格である「無人航空機の操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)」が開始されましたが、場所や飛行方法によってはこの資格を保有していなくてもドローンを飛ばすことができます。
しかし資格を持っておくことで、これまで飛行できなかった場所での飛行が可能になったり、飛行許可申請の手続きが省略されるというメリットがあります。
ドローン飛行を生業とするならば取得しておきたい資格ではありますね…
申請が必要かを確認する
資格がない場合、申請が必要になってきますが、それでも全ての状況で申請が必要になるわけではありません。
まず確認する事として、ドローン飛行が「特定飛行に該当する飛行」がどうかを確認します。
特定飛行に該当する飛行とは下記の通りです。
空域
- 空港等の周辺の上空の空域
- 150m以上の高さの空域
- 人口集中地区の上空
- 緊急用務空域
飛行方法
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 30m未満の飛行
- イベント上空飛行
- 危険物輸送
- 物件投下
これらに該当する場合は、飛行許可の申請が必要になります。
空域の確認方法などは下記の国土交通省サイトに記載があります!
実際の申請方法
ドローン情報基盤システム2.0のアカウント登録
無人航空機の登録手続き
飛行許可申請
簡易カテゴリー判定
新規申請に進むと、「簡易カテゴリー判定」なるものが始まります。
いくつかの質問に答えることで、その飛行がどういった申請を必要とするのかを知ることができます。
最初のうちはこれが意外と助けになりました…。
質問は全6問です。
内容は、先ほど説明した内容である飛行禁止空域での飛行有無の確認や飛行の方法の確認などの質問です。
これをぽちぽちと答えていくと、、
判定が出ました!大体はこの「カテゴリーIIA」になりますね。
このカテゴリ判定は下記の国土交通省サイトからも確認できます。
ちなみに今回は下記のように回答しました。
▼飛行を予定している空域について、以下のうち当てはまるものがあれば、チェックを入れてください。
→ 人・家屋の密集地域の上空
▼飛行の方法について、以下のうち当てはまるものがあれば、チェックを入れてください。
→ 選択なし
▼立入管理措置を講じますか?
→ いいえ – 補助者と配置する
▼30m以下の係留索による係留飛行を行いますか?
→ いいえ
▼飛行させる機体は全て第二種機体認証以上を有している、かつ操縦者(飛行させる者)は全員二等無人航空機操縦士以上の技能証明を受けていますか。
→ いいえ
▼飛行させる機体は全て最大離陸重量25kg未満ですか?
→ はい
申請時の注意ポイント
それでは申請に入っていきます。
飛行の目的、日時、エリアなど事細かに項目を入力していきます。
全ての説明をすると膨大な量になってしまうので、いくつか注意すべき点を紹介します。
STEP02 「Ⅰ.飛行を予定している場所はどこですか?」
飛行場所の住所を入力し、飛行経路の地図を作成します。
住所は丁目まで詳細に記載するしてください。
飛行経路地図作成では、マップ上で丸や資格で飛行エリアを指定していきます。
↓ こんな感じです。
マップの拡大縮小をマウスでやるとなかなか制御が難しくもどかしい思いをしますが、なんとか範囲選択をしていきます。
あまりにも広い範囲を指定すると差し戻されてしまうので注意してください!!
STEP03「Ⅲ.使用する飛行マニュアルを選択してください」
ここでは使用するマニュアルを選択するのですが、「航空局標準マニュアルを使用する。」で問題ないです。
マニュアルは実際にダウンロードし、目を通しておきましょう!
STEP04「Ⅴ.その他特記事項」
この項目には飛行に関する注意事項や安全措置について記載をします。
例えば、「〇〇高校の上空は飛行させない」「鉄道上空は管理者に許可を取ってから飛行させる」のような安全に飛行するための条件のようなものです。
飛行予定エリアにどういった施設があるかを確認し、学校、病院、自社仏閣や高速道路など、人が集まる場所や万が一ドローンが落下した際に甚大な被害が出ることが想定される場所などは、特記事項に対応策を記載する必要があります。
安全に飛行するためには重要は内容となってきますので、丁寧に書いていきましょう。
以上、ざっと飛行許可申請について説明してきました!
申請が完了したら許可書発行の連絡を待ちましょう!!
病院で飛行する際の注意点
ヘリポートがある場合
ヘリポートが併設している病院様の場合、病院担当者の方を通じてヘリポート管理者にドローンの飛行日程をお伝えします。
その上で、「ヘリポート上空は飛ばさない」「ドクターヘリの到着がある場合は早急に飛行を停止する」など安全に飛行するための条件決めなどを行なうことが多いです。
救急車が近づいてきた場合
ドローン飛行中に救急車が接近してきた場合、まずは飛行中止を検討しますが、無理に着陸を試みると逆に危険な場合も考えられるので、臨機応変に対応して救急車の妨げにならないようにします。
患者様の安全確保
患者様の安全確保は最重要事項です。
弊社でドローンを飛行する際は最低でも3人体制で行っており、それぞれの役目は下記の通りとなっています。
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ドローンを目視して操縦する人
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ドローンから送られてくる映像を見て画角確認をする人
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ドローンが飛行しているエリアや近辺に注意を配り、操縦者に伝える人
役割を分担することで、「いい映像を撮る」ことに集中しすぎず「安全」にもしっかりと目を向けることができます。
また、状況によっては病院職員の方にご協力いただき、飛行エリア内の人の立ち入りを一時的に制限させていただくこともあります。
弊社のドローン撮影実績
さて、ここまでさまざまドローンを使った空撮について説明をしてきました。
最後に弊社のドローンを使った制作実績をご紹介させていただきます。
神戸市立中央市民病院様 100周年記念動画
水戸済生会病院様 健診センターサイト メインビジュアル
https://checkup.mito-saiseikai.jp/
仙台厚生病院様
9月に再度撮影に行く予定があり、ドローン空撮もします!
その模様はまたブログやSNSでお伝えできたらと思っていますのでお楽しみに!!
飯田市立病院様 看護部サイトメインビジュアル
最後に
ドローン空撮は申請などが大変な面もありますが、非常に魅力的な動画を撮影することができます!
もちろん弊社にご依頼いただいた場合は申請なども含めてご対応させていただきます。
ドローン空撮含め、病院のPR動画制作にご興味がある場合はぜひ弊社にお気軽にお問い合わせください。