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ミニチュア展に行ってきました

社員の日常

今週に入ってから一気に気温が下がり、時間帯によっては何か羽織るものが必要になってきました。

先週までは35°くらいの猛暑日もありましたが、このブログを書いている9月27日は雨が降っていることもありなんと23°です。しかし来週は30°を超える予報でもうしばらくは服装に悩む日が続きそうです。秋服をまだ用意していないので週末に衣替えをしたいと思っています。

今回は9月中ごろに行った展覧会のことについて紹介したいと思います。

ミニチュア展に行ってきました

ミニチュア作家田中達也さんの『MINIATURE LIFE展2 田中達也 見立ての世界』に9月の中頃に行ってきました。

実は8月には東京で展覧会をやっていたのですが、予定があわずいけなかったので横浜の展示会にはいけて良かったです。

見立て

田中さんのミニチュア作品は実際にあるものをただ小さくしたものではなく、何かを小さいもので「見立てる」作品です。

例えばこの三つの作品は画鋲とスプーンとブロッコリーを木々に見立てています。

見立てを考えるコツは「形から考える」「色から考える」ことだそうです。

形から

例えば南の島を表現したいときは半球+ヤシの木があるとそれっぽく表現をすることができます。

ではミニチュアの世界に表現をするとき半球のものは何かと考えたときにアイスクリームや帽子、半分にカットしたオレンジなどで南の島を表現することができます。

今回の展示会にも島を連想した作品がありました。卵の黄身の部分を半球として扱っていますね。かわいくてお気に入りの作品でした。

色から

夏を表現したいとなったときに、夏といえば海、海といえば青、青といえばジーパンだとかソーダアイス、ブルーシートなどをを使って表現することができるそうです。写真は雲を白い米粒で見立てています。

言葉の見立て

田中達也さんは作品名を付けるときにまず「見立てる前のモチーフ」に関連する言葉を20~30個書き出し、「見立てた後の風景」に関係する言葉を同じく20~30個書き出すそうです。そうすると似たような言葉が大概見つかるためそれらを組み合わせて作品名にするのだとか。

写真は”事務用品”で”スポーツジム”を見立てた”ジム用品”という作品です。

作家さんはそれらを「言葉の見立て」と呼んでいたのですが、ものを何かに見立てることはあっても言葉を何かに見立てているという視点が自分にはなかったので今までなんとなくで認識していたものに名前がついてすごくすっきりしました。

「言葉の見立て」は日本人にとてもなじみ深いものだと思っているということも紹介していました。

恥ずかしながらおせちはおいしいなと思いながらでしか食べたことがなかったのですが沢山の言葉の見立ての詰め合わせで作られているのだなと知りました。

  • 昆布…喜ぶという語呂合わせで縁起物として扱われている
  • 黒豆…まめまめしくはたらく
  • 数の子…ニシンの卵。親から大勢の子が出るという言葉をかけて、子孫繁栄を願って

言葉というと、webサイトの制作では病院のキャッチフレーズのご提案をさせていただいたり、各項目のタイトルやあしらいのテキスト等を考えることがあるのですが、今回の田中さんもそうですしコピーライターの方などもまず候補をいくつかあげるというのをよく聞きます。

沢山の案をだしその中からより良いものにブラッシュアップしていくことが大切なのだなと思いました。

好きな作品

今回見に行って好きだと思った作品の紹介です

「この街には多くのチャンスが隠れている」

画像下段左側の作品です。チャンスのある街並みをダイスで表していて、かつ来場者から見える面には4~6の大きめの出目が向いていて好きです。

「風船はイクラでもありますよ!」

丸くて半透明な風船をいくらで表現しています。作品名にもイクラが入っていてかわいい作品です。

作品の額縁にも風船を持った人のミニチュアがおいてあり遊び心が満載!

「甘い声援」

チアリーダーのポンポンを甘い声援にかけて金平糖で表しているのが、他の作品もそうですがタイトルも含めてすごい…とかんじる作品でした。

さいごに

展覧会にいくのは楽しいなと改めて感じたので、早速10月オープンのニンテンドーミュージアムと、11月ポケモン×工芸展の予定を立てはじめています。

夏は気温の関係で外に出るのをためらってしまいあまり展覧会等にはいけなかったのですが涼しくなってきたので時間をみつけていろいろ訪れてみたいです。

入社してから一年がたち、新規のデザインに関わらせていただくことが少しづつ増えてきました。

制作中には自分のデザインの引き出しの少なさが歯がゆく感じることが多いので、見に行く作品はwebサイトとは直接的には関係はないですが、素敵な作品を沢山見て、ビジュアル面はもちろん今回のように作家さんの考え方などその作品の良いところを自分のデザインに落とし込んでいけるようにしていくことが最近の目標です。