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ずっと真夜中でいいのに。のライブに行ってきました!
ディレクターのMです。2024年10月17日(木)に東京ガーデンシアターで開催された、『ずっと真夜中でいいのに。』のライブに行ってきました。通称『ずとまよ』の魅力を紹介したいと思います。
ずっと真夜中でいいのに。とは
音楽ユニット『ずっと真夜中でいいのに。』は、ACAねさんが作詞・作曲・ボーカルを務める音楽ユニットで、他のメンバーは固定されていません。ACAねさんの個性が常に中心にありつつも、作品ごとに異なる才能が集まって、新しいサウンドを生み出しています。公式では「特定の形を持たない」とされていて、不思議な雰囲気が漂っているのも特徴です。
さらに、ACAねさんは顔出しをしていないことで有名。ミュージックビデオもビジュアルや演出が独特で、顔を見せずに音楽や世界観だけで勝負している感じが新鮮です。
彼らが一気に注目を集めたのは、2018年にYouTubeに投稿された『秒針を噛む』のMVです。無名の状態からこの楽曲が大きな話題を呼び、ネット上では誰が作っているのか、といった憶測が飛び交いました。ACAねさんの素顔や詳細な背景が謎に包まれていたことも、より多くの人が関心を持つきっかけになったのだと思います。
『ずとまよ』の曲には、どこかノスタルジックで感傷的な雰囲気が漂っていますが、その一方で独特なリズムや鋭い歌詞が印象的。歌詞には深い感情が込められていて、聴く人の心にじんわりと響くのが特徴です。どの曲も一度聞いたら頭から離れなくなる、そんな中毒性があります。
公式Webサイトも可愛いのでぜひみてみてください。流行りのY2Kですね
ずっと真夜中でいいのに。オフィシャルサイト
ずっと真夜中でいいのに。の魅力
魅力①:ミュージックビデオ
ずとまよのミュージックビデオ(MV)は、すべてアニメーションで制作されています。そして、特徴的なのは担当するイラストレーターが固定されておらず、作品ごとに入れ替わることです。同じアーティストの作品でありながら、曲ごとに違った世界観が展開されるので、観るたびに新しい発見があります。
さらに、ずとまよのMVに登場するアニメーションの主人公が、ほぼすべて「ニラちゃん」というキャラです。しかし、どのMVにも登場するニラちゃんは見た目が全く異なります!曲やストーリーによって姿形が変わってしまうので、毎回まるで違うキャラに見えるんです。それでも共通して「ニラちゃん」という名前を持っているのが特徴です。
たとえば、『秒針を噛む』のMVに登場するニラちゃんは「秒針ニラちゃん」と呼ばれていますし、『暗く黒く』のMVではメイド服を着た「メイドニラちゃん」として登場します。また、『胸の煙』では「トリニラちゃん」として鳥のような要素を持つキャラクターが登場するなど、各MVごとにニラちゃんにあだ名がつけられています。
おすすめのMVをいくつか紹介します。
- 『秒針を噛む』
- 『嘘じゃない』
魅力②:音楽性
1. 多彩なサウンド
ずとまよの楽曲は、ジャンルにとらわれない多彩なサウンドが特徴です。ロック、ポップ、エレクトロ、ジャズ、さらにはクラシックの要素まで、多様な音楽の影響が感じられるのが面白いところです。これらのジャンルを自由自在に組み合わせて、新しい音楽を生み出していることが、ずとまよの音楽の大きな魅力です。
ACAねさん自身は幼い頃からクラシック音楽に親しみ、ピアノを習っていたこともあるそうです。このクラシック音楽の影響は、彼女の楽曲の中にある美しいメロディラインや、時折見られる壮大な曲構成に表れています。
一方で、彼女はバンドサウンドやエレクトロニカといった現代的な音楽にも強く惹かれており、これらのジャンルを融合させたハイブリッドな楽曲が生まれています。たとえば、『秒針を噛む』では、エレクトロニカの要素とロックが絶妙に組み合わさり、緊張感と疾走感が見事に表現されています。
2. 独特な歌詞
ACAねさんが手がける歌詞は、どこか曖昧で抽象的ですが、聴き手の心にじんわりと染み渡るような言葉が散りばめられています。日常的なテーマや感情が巧妙に表現されていて、聴く人によってさまざまな解釈ができるのが面白いところです。
また、歌詞には独特のリズム感があり、韻の踏み方や言葉の響きが耳に心地よく感じられます。
3. 透明感のある歌声
ACAねさんの歌声は透明感があり、どこか哀愁を感じさせます。クラシック音楽で培われた表現力と、ロックやエレクトロニカの要素が融合した独自のボーカルスタイルが、多くのリスナーの心に響きます。
4. 多層的な音の構成
ずとまよの楽曲は非常に緻密です。バックトラックにはさまざまな楽器やエレクトロニカ要素が層を成して重なり合い、それぞれの音が独立していながらも全体として美しいハーモニーを作り出しています。曲によっては、何度聴いても新しい音に気づくことができ、その奥深さに驚かされます。
魅力③:ライブ&楽器
ずとまよのライブは、まるでテーマパークのようにセットされた舞台で披露するパフォーマンスが魅力です。
2024/10/17 やきやきヤンキーツアー2 のステージセット
※撮影OKでした
ステージ全体が緻密にデザインされ、セットや照明、映像が音楽と一体化して、ファンタジックで幻想的な空間が作り上げられています。
ステージセットには、まるでアニメーションの世界に入り込んだかのような美術や、物語を感じさせる舞台装置が配置され、楽曲ごとに異なる雰囲気が楽しめます。MVで見慣れたアニメーションキャラクターがステージに登場し、音楽とともに物語が進行していくかのように演出されることもあります。
さらに、ライブではユニークな楽器が使われています。普通のバンドではあまり見られない扇風琴やオープンリール、ブラウン管テレビドラムといった楽器が使われ、レトロでアコースティックな音質が加わっています。ノイズやアナログ感が加わり、音楽に立体感が増します。
扇風琴‥扇風機をエレキギターのように改造した楽器で、光りながら回転する扇風機の羽に調光器をかざし、電圧を変化させて音を出す楽器です。
オープンリールデッキ‥オープンリールテープを使って音をスクラッチしたり、パソコンと接続してミキサーのように使ったりします。
ブラウン管テレビドラム‥ブラウン管の表面にたまった静電気を手でキャッチし、足で踏んでいるコイルに電気を逃がすことで音を出します。画面が光るので視覚的なライブ演出にもなります。
まとめ
もちろん曲もとてもいいので是非聴いてもらいたいのですが、コンテンツ全体の幅が広く充実しているのがずとまよの魅力だと思います!少しでもずっと真夜中でいいのに。に興味を持ってくれたらうれしいです。^_^