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ブルーノート東京に行ってきました
以前からずっと気になっていたJAZZクラブの名店、ブルーノート東京に先日初めて行ってきました。
JAZZクラブは初めてどころかちゃんとしたJAZZのライブを観るのは初めてだったので色々調べた結果「KENNY GARRETT and Sounds From The Ancestors」というJAZZバンドのライブに参加しました
ブルーノート東京とは
ブルーノート東京は、1988年に東京・青山で開業した、世界的に著名なジャズクラブです。ニューヨークの「Blue Note」をモデルにしたこのクラブは、ジャズをはじめ、ソウルやR&B、フュージョンなど、幅広いジャンルのトップアーティストが集まる場所として知られています。世界中のミュージシャンが出演し、質の高い音楽が楽しめるスポットです。
クラブのインテリアは洗練されており、ステージと客席の距離が近く、アーティストとの一体感を感じながらライブを楽しめるのが特徴です。音響設備や照明にもこだわりがあり、視覚と聴覚で最高の体験ができます。
さらに、ライブとともに楽しめる食事やドリンクも充実しており、特別なシェフが手掛ける料理を堪能しながら、音楽に浸ることができます。特別なイベントやコラボレーションも多く開催されており、エンターテインメントの一環としても魅力的です。
ケニー・ギャレットとは
ケニー・ギャレット(Kenny Garrett)は、アメリカを代表するジャズ・サックス奏者で、特にアルト・サックスの名手として知られています。1960年10月9日、デトロイトで生まれ、1980年代初頭からジャズシーンで活躍してきました。ギャレットは、デューク・エリントン楽団でプロキャリアをスタートさせ、その後、マイルス・デイヴィスのバンドに参加したことで一躍注目を集めました。彼はマイルスの最後の偉大なバンドメンバーの一人として広く認知されています。
ギャレットの音楽スタイルは、伝統的なビバップやモダンジャズをベースにしつつ、アフリカンリズムやフュージョン、さらにはフリージャズの要素も取り入れた多彩なものです。特に、ジョン・コルトレーンの影響を受けながらも、独自のスタイルを築き上げています。
彼のソロキャリアも輝かしく、アルバム『Songbook』や『Pursuance: The Music of John Coltrane』は高く評価され、グラミー賞にもノミネートされました。情熱的でエネルギッシュな演奏が特徴で、観客を魅了し続けています。ケニー・ギャレットは、現代ジャズを代表するサックス奏者として、長年にわたりその地位を確立しています。
おすすめの曲
ライブの感想
ブルーノート東京でのケニー・ギャレットのライブは、まさにジャズの魅力が詰まった特別な夜でした。彼のパフォーマンスは、ジャズファンなら一度は見たいと思うもので、その期待をはるかに超えるエネルギーと感動が溢れていました。ケニー・ギャレットは、アルトサックスの名手として長年活躍しているアーティストで、今回のライブでもその圧倒的な演奏力と音楽に対する情熱が存分に感じられました。
ライブの始まりから、彼のサウンドは一瞬で観客を引き込みます。サックスの音色はクリアでありつつも、どこか温かくて人間味があって、感情が伝わってくるんです。彼は速くてアクロバティックなフレーズもスムーズにこなしつつ、メロディの流れを大事にして、深い音楽のストーリーを感じさせてくれます。静かで落ち着いた部分から急にエネルギーが爆発する瞬間まで、彼の音楽は常に緊張感と感動を生み出していて、観客を飽きさせません。
ブルーノート東京の親密な雰囲気も、ライブをさらに特別なものにしていました。観客とアーティストの距離が近くて、彼の息遣いやサックスを吹く指の動きまでしっかり見えるんです。ギャレットは観客とアイコンタクトを取りながら時々笑顔を見せるなど、音楽だけでなくコミュニケーションも大事にしていて、演奏に人間的な温かみが感じられました。
今回のライブでは、彼の代表的な曲がいくつも披露されて、ファンにとっては「これが聴きたかった!」という瞬間が続きました。アルバム『Songbook』や『Pursuance: The Music of John Coltrane』からの楽曲が演奏され、ビバップのハードな部分から、スピリチュアルなバラードまで、彼の多彩な音楽スタイルが楽しめました。また、彼のバンドも素晴らしくて、メンバー同士のやり取りや即興演奏はジャズの醍醐味そのもの。お互いにアイデアを出し合い、音楽がその場で作り上げられていく感じは圧巻でした。
ケニー・ギャレットのライブでは、彼の個性あふれる音楽性に加えて、ジョン・コルトレーンやチャーリー・パーカーなどの偉大なジャズミュージシャンから受けた影響も感じられる場面がたくさんありました。特に、ソプラノサックスでの演奏や、スピリチュアルな要素を取り入れた即興部分は、彼が巨匠たちの音楽に敬意を払いながらも、自分なりのスタイルを築いていることがよく分かりました。
それだけじゃなく、ギャレットはただテクニックを見せつけるタイプではなく、彼の音楽には常に強い感情が込められているのが感じられます。曲によっては、怒りや悲しみ、喜びが音楽からあふれ出すような瞬間があって、観客もその感情に共鳴し、自然に歓声や拍手が沸き起こる場面もありました。彼の演奏は、ただ音楽を聴く以上の体験で、観客に何かを感じさせ、心に残るものでした。
総じて、ブルーノート東京でのケニー・ギャレットのライブは、ジャズの素晴らしさを改めて感じさせる素晴らしい体験でした。彼の演奏には、長年にわたる深い技術と音楽への真摯な姿勢が表れていて、観客全員がその魅力に引き込まれた夜でした。
JAZZを生で聴くのは初めてだったのですがアルバムで聞いていた以上の迫力と躍動感はあの場でしか味わえないものでした。JAZZに興味がある方はぜひ足を運んでみることをおすすめします。