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年末年始の読書は道尾作品で

社員の日常

こんにちは、コーダーの佐伯です。

本当に早いもので今年も残りわずかですね、歳を重ねるほどに1年が経つのが異常に早くなってきます。
そんな中、今年の年末年始のお休みは長い方ではなんと!9連休もあるみたいです。
こんなに長いとお出かけする方もいらっしゃる方が多いかと思います。
とは行ってもどこに行っても混んでるからで1年の疲れを家でゆっくり取る方もおり、過ごし方は色々かなと思います。
また、年末年始の休みを使って日頃読めていない本、買ったまま眠ってしまっている本を読む方もいるのではないでしょうか。
ちなみ私は毎年、年末年始のお休みを使って読もう!と、いき込んだは良いもののいつも1冊読み切れば良いかなでお休みが終わってしまいます…
また、毎年悩むのがどんな本を読もうかなということ。 色々と今年売れた本のランキングやら、おすすめの本をネットで調べたりするものですがなかなか決まらないこともしばしば…
なので今回はミステリー小説の中でも好きな作家の道尾秀介さんの作品を紹介していこうかなと思います。

どんな作家?

道尾秀介(みちおしゅうすけ)さんは日本を代表するミステリー作家の一人であります。
作品「月と蟹」で直木賞の受賞歴もある作家であり、巧みなストーリー展開と意外性でいつも最後にはミステリー好きな読者を驚かせてくれます。
ミステリーの中でもホラーやファンタジーの要素もありで多彩な作品を書いています。
また、本を読むという決まりきった流れを変えようと常に新しいことに挑戦・試みて色々な体験を読書に提供するエンターテイナーでもあります。

片眼の猿

盗聴を専門とした探偵がある殺人事件をきっかけに謎が謎を呼び、そこから驚きの展開を見せるミステリーです。
そしてこの作品は私がミステリー小説を、そして道尾秀介作品を好きになるきっかけとなった一冊でもあります。
この物語を読み進めるうちに、自分自身の思い込みや先入観が徐々に積み上げられ、それが最後には見事に崩される衝撃を味わった作品でした。
読んだ後には驚きと共に心地よい達成感もある作品でした。

透明カメレオン

容姿は冴えないが声は良いというラジオのパーソナリティの恭太郎と行きつけのバー「if」に集まる仲間たちが、大雨の夜に突然現れたびしょ濡れの女性との出会いをきっかけに彼らはある殺害計画を手伝わされることになるという物語。ストーリー展開としては先ほど紹介した「片目の猿」と似ている部分もあるのですがこの作品、最後の最後まで謎がわからず、ページが残りわずかでこのまま終わってしまうので?となったところからの怒涛の展開と少しの感動と読みごたえのある作品となっています。

N

この小説は本は1ページ目から順番に読む概念を壊した作品であります。
全部で6章からなるのですが どの章からどんな順番で読んでもいいんです。

………!?

第1章の次に第6章でも?第5章の次に第2章を読んでも?
どこから読んでも、どの順番に読んでも物語が完結するんです。 そのパターンは全部でなんと720通りもあるとのこと! ミステリーというのは大体、最後に驚きをもってくるものですがその驚きが書かれている最後から読んでも良いってそれこそ驚きですよね…
私はこれを入院を2週間していた時に読んでいたのですがおかげさまで退屈せずに過ごせました。

きこえる

こちらは先ほどの「N」と同様、新しい試みがある小説になりまして
短編集で各物語の前後にはQRコードがありまして、それを読み込むと物語の一部が音声と収録されているものです。
またその音声には物語の真実が隠されておりその隠された真実が分かった時には本当、驚かされましたね。
(何度聞いてもわからず、ネタバレに頼った物語もありますが…)
特に第三話「セミ」では登場人物の思い込みや勘違いを上手に利用された物語で分かった時の驚きとスッキリ感もすごかったですね。

いけない

実は買ったはいいもののまだ1章しか読めていないものになります。
こちらは年末年始のお休み中に読了しようかなと!
ただ、こちらの作品も少し工夫が加えており各章の最後に写真が載っておりその写真によって真実が近づけるようになっています。
まだ1章しか読んでいないのですが物語を読んで写真を見てまた、物語の中身を読むという繰り返しによってより真実が分かるのが面白く感じる作品となっている。

最後に…

紹介した作品は小説の読み方としては少し異色のものを多めに紹介しましたが純粋に読めるミステリー作品も多くありまして、面白くそしてあっと驚く作品もありますので、興味があればぜひ読んでみて好きな道尾秀介作品を見つけていただければと思います!
そしてぜひ道尾秀介の世界観にどっぷり浸かってみてください!