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はじめての出張

今回は現在作成中の岐阜の中部国際医療センターのインタビュー撮影に同行させていただきました。

Webサイトのデザインをする際、「この部分にはこんなアングルで、こんなシーンの写真を使いたいな…」と思っても、実際には都合よくピッタリの写真がないことがよくあります。その場合は施設内の写真やイメージ写真の素材を活用することになります。

しかし今回は、研修医の先生方が撮影にご協力くださり、さらにカメラ担当の先輩デザイナーが要望を丁寧に聞いてくださったおかげで、「こんな風に見せたい!」というイメージ通りの写真を撮ることができました。

はじめてみた遠隔操作医療機器

インタビュー撮影をさせていただいた際に、実際の現場での撮影ができないかとお願いしたところ、たくさんの方にご協力いただいて手術中のお写真を撮らせていただくことができました。

その中で遠隔操作で行う医療機器を使った手術を見学する機会がありました。知識としては理解していたものの、実際に遠隔操作で手術が行われる様子を目の当たりにすると、やはり感動してしまいます。

手元の動きと実際の動作が行われる場所が違うものといえば、私が趣味で使っているペンタブレットがあるのですが、手元と画面のわずかな距離ですら目線の先で作業していないことに違和感を覚えることがあります。ゲームセンターなどにあるユーフォーキャッチャーなどもあまり得意ではありません。

それなのに、手術を行う先生方は、手術室の隅にいるにもかかわらず、中央にある手術台で正確な作業をこなしている——この光景は驚きであり、不思議でもありました。遠隔でありながら、まるで自分の手の延長のように操作できる技術の高さに圧倒されました。

努力の証の折り鶴

また、初期研修医の先生方が、将来的に扱えるようになるために、日課として遠隔操作で折り鶴を折る練習をしている様子も見せていただきました。実は、出張前にちょうど外科医や外科志望の研修医たちが、遠隔操作で折り鶴の速さを競う「神の手グランプリ」のニュースを見ていたので、「これが例の…!」と、実際に目の前でその光景を見られたことがとても嬉しかったです。

「散らかっていてすみません」と研修医の方は言っていましたが、そこにあった大量の折り鶴は、努力の証そのものでとてもかっこよく見えました。作業の積み重ねこそが技術向上につながるのだと、デザインの仕事をする私自身も改めて実感しました。先生方を見習って、私も日々のルーティンを決め、技術向上を目指していきたいと思います。

撮影現場にて

弊社にはこんなに多くの撮影機材があるのかと、改めて驚きました。機材の量もさることながら、そのお値段にもびっくりです。

今日のミーティングでディレクターが「たくさんの機材をそろえているので、写真はお任せください!」と話していたのを思い出し、撮影当日に目の当たりにした機材の数々を思い返して納得しました。

ただ、これだけの撮影機材を運ぶとなると、移動がとても大変です。機材の関係で、移動は速い交通機関よりも車を使うことがほとんど。今回の出張も車移動で、社長と先輩が運転してくださいました。本当にありがとうございます!

今回カメラを担当してくださっている先輩社員が撮影した写真を紹介している記事もあるので気になる方はこちらから。

レンズの種類

今回の撮影で一番勉強になったのは、カメラのレンズによって写真の見え方が大きく変わるということでした。

今までカメラを使ったことはありましたが、標準レンズと望遠レンズしか使ったことがなかったため、広角レンズで撮影した写真を見て「同じ位置から撮っているのに、こんなに余白が広く見えるんだ!」と感動しました。

撮影中はカメラ担当の先輩に「引きで!引きでお願いします!」とずっとお願いしていたのですが、次に同行する機会があれば「広角でお願いします!」と頼んでみたいです。

機材について紹介してくださっている記事はこちら。

食事

行く道中、撮影前日、帰り道…などいろんなものを食べました!おいしかったです。

私の出身は千葉なのですが、どちらかというと東京よりの位置なので地元の料理といえば!というものがぱっと思い浮かびません。旅行などでいろいろな地に行く際にその土地おすすめの料理などを食べると美味しいと思うと同時に少し羨ましいです。海側には美味しいものが沢山あると思うので機会があれば館山とかに行ってみたいなと岐阜で千葉産地のアブラボウズを食べながら感じました。

好きなホラージャンル

帰りの車内、以前先輩社員がブログに書いていた怪談動画を三時間聞きながら帰ってきました!オチがしっかり後味の悪い感じで好きでした。ぞわっとくる系の怖い話だと私自身の理解が追い付かないことがあり、作者の伝えたいものがおそらく私は受け取れてないな?と感じることも多いのですがわちゃわちゃした感じで進んでたので楽しかったです。気になる方はこちらからブログを読んでみてください!

怪談とは少し系統が異なるのですが、怖い話つながりで私の好きなバイオホラーというジャンルについて少し紹介させてください。

バイオホラーとは

バイオホラー(Bio Horror) は、生物学的要素(バイオテクノロジー、ウイルス、遺伝子操作、生態系の異変など)をテーマにしたホラー作品のことを指します。科学技術の発展による未知の恐怖や、人間の倫理を超えた実験の危険性を描くことが多く、SF要素を含むことも特徴の一つです。

化学がテーマということで、存在しない学問やウイルスなどについての背景設定がしっかりしていることが多く、怖さそのものよりも緻密な設定が制作陣の熱意を感じられて好きです。アクションシーンがある作品が多いため気持ち悪さの中に爽快感を得ることができます。

心理的な恐怖表現が好きな方にはあまり刺さらないかもしれません。物理的な嫌悪や恐怖、怪獣バトルなんかが好きな方にはもしかしたらはまる方もいるかなというジャンルです。

バイオホラーの主な要素

ウイルス・感染症の恐怖

突然変異を引き起こすウイルスや、人間を怪物化させる病原体が蔓延するストーリー。

遺伝子操作やクローン技術

実験によって誕生した異形の生物や、人間を超えた存在が制御不能になる。

生態系の崩壊や異常進化

遺伝子組み換えによって生まれた生物が暴走し、環境や人間に脅威をもたらす。

人体改造・変異

科学実験や事故によって、人間が異形の怪物へと変わっていく恐怖。

好きな作品

最後に少しだけ私の好きな作品を紹介します。よかったら見てみてください。

映画

ジュラシックパークシリーズ

マイケル・クライトンの小説を原作とした映画シリーズ。琥珀に閉じ込められた恐竜のDNAをもとに、現代に恐竜を蘇らせるというバイオテクノロジーがテーマになっています。遺伝子操作によって誕生した恐竜たちが制御不能になり、人間が追われるスリリングな展開が魅力です。

ドラえもん「のび太の南海大冒険」

『映画ドラえもん』シリーズの一作で、一見するとバイオホラーとは無縁の作品に思えますが、実は遺伝子操作による怪物が登場するSFバイオホラーの要素が含まれています。昔の作品のため怖さもある一方、ドラえもんという作風でデフォルメしてデザインされた怪物たちがとてもかわいい作品です。

事件解決後、子ども向け作品でありながら遺伝子操作によって生まれた生物たちをどうするのかといった倫理的な観点に触れているのも好きなポイントです。映画が45周年ということで弊社近くの神保町シアターで再上映するということで今度見てきます。自分の生まれる前の作品なので劇場で見るのが楽しみです。

ゲーム

バイオハザードシリーズ

カプコンの人気ゲームシリーズ。製薬企業「アンブレラ社」が開発したTウイルスが漏洩し、人間や生物がゾンビ化するというストーリー。ウイルスの感染によるパンデミックや、遺伝子改造された怪物との戦いが描かれています。

個人的にバイオハザード ヴィレッジという作品が伏線まみれで好きです。EDの和訳も機会があれば調べてみてください。

余談になりますが、webサイトを運営していると海外からの不正アクセスがあることがあります。「アンブレラ」という名前のドメインからきていることが多いのでバイオハザード意識なのかな…とアクセスのチェックをしていて思います。

小説

ヨモツイクサ

日本のホラー小説作家・小林泰三によるバイオホラー作品。生物学的ホラー要素に神話や日本独自の死生観を取り入れた和製バイオホラーです。前半がっつり使った熊による被害や医療知識の披露があるからこそ後半の伏線回収に心奪われます。