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ブログ
出雲旅行に行ってきました!(1/2)
お久しぶりです、中野です。
つい先日年を越したと思ったら、あっという間に1ヶ月が過ぎましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか? MD社内では、サイトのリニューアル制作や、来月に出展を予定している「メディカル・ジャパン」の準備など、相変わらずバタバタとした日々が続いています。少し大変ではありますが、お仕事をいただけるのはありがたいことだなと、しみじみ感じております。
さて、話を年始に戻します。私ごとですが、今年は少し長めにお休みをいただき、出雲へ旅行に行ってきました。初めて訪れた地でしたが、定番の観光地である出雲大社を巡ったり、寝台列車に乗ったりと、さまざまな経験ができ、思い出深い旅になったと感じています。
今回は、そんな出雲旅行の様子を1日目と2日目に分けてご紹介しようと思います。まずは前編として、1日目のできごとをお届けします!
出雲へ出発
往路は羽田から飛行機で出雲へ向かいました。調べてみると、羽田〜出雲間の便は1日5便しかなく、ほぼ消去法で朝9:45発の便を選ぶことに。LCCが飛んでいない分、少し出費はかさみましたが、快適なフライトであっという間に出雲へ到着することができました。
出雲そば(割子そば)
空港からはバスに乗り、まずは出雲大社へ向かいました。正門から約700m続く「神門(しんもん)通り」と呼ばれる参道には、たくさんのお土産屋さんや飲食店が立ち並んでいます。到着したのが昼過ぎだったこともあり、この通りでご飯屋さんを探しましたが、やはりお蕎麦屋さんはどこも行列ができていました。それでも蕎麦を諦めるという選択肢はなかったため、寒空の下で順番を待つことに。ようやく席につき、出雲名物の割子そばをいただきました。三段重ねの丸い器に盛り付けているのですが、それぞれ異なる薬味が添えられており、段ごとに新しい味わいが楽しめます。待った甲斐のある美味しさでした!
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出雲大社前駅
ご飯を食べた後は、神門通りを歩きながら「一畑電車 出雲大社前駅」に立ち寄りました。一畑電車とは、島根県東部を走るローカル私鉄で、出雲市と松江市を結ぶ路線です。その終着駅である出雲大社前駅は、参拝客にとって大切な玄関口となっているとのこと。こぢんまりとした駅でしたが、1930年に建てられた駅舎は国の登録有形文化財にも指定されており、とても歴史のある場所です。緑色のアーチ型の屋根に、ところどころステンドグラスがはめ込まれた洋風の外観は、和風の建物が並ぶ神門通りの中でひときわ目を引く存在でした。また、駅舎の中に入ると、白く塗られた内壁と高い天井が広々とした印象を与えており、ノスタルジックで落ち着く雰囲気が漂っていました。
出雲大社前駅の見どころは駅舎だけではありません。駅舎を抜けたホームには、日本に現存する数少ない戦前製の電車「デハニ50形52号車」が停車しており、自由に車内を見学することができます。私は取り立てて電車に明るいわけではないのですが、木製の床やベンチシート、手動扉、ものすごく狭い運転室など、現代の列車とは大きく異なる造りが印象的で、見ていてとても面白かったです。通常なら博物館でしか見られないような車両を、無料で見学できる貴重な機会でした。
※ちなみに「デハニ」とは、デ(電動車)、ハ(イロハのハ=3等車=普通車)、ニ(荷物室あり)を意味しているそうです
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出雲大社へ
参道を巡った後は、いよいよ参拝に向かいます。出雲大社には、前述した神門通り入口に立つ白い大鳥居を「一の鳥居」とし、御本殿に至るまでに4つの鳥居があります。それぞれ石、鋼、鉄、銅と異なる素材で造られているのが特徴です。そのうち「二の鳥居」をくぐると、いよいよ境内へ足を踏み入れることになります。年始ということもあり、境内は参拝客で賑わい、たくさんの的屋が並んでいました。私と同じく、初詣を出雲大社でおこないたいという方も多かったのではないかと思います。
さて、二の鳥居を抜けると、長い下りの参道が続くのですが、神社の参道で下り坂というのは全国でも珍しいそうです。 そのまま900mの参道を歩き続け、祓橋という小さな橋を渡ると、鉄製の鳥居が見えてきます。これが「三の鳥居」であり、その先には松林が広がっていました。こちらに植わっている松の中には江戸時代から存在するものもあり、樹齢は350〜400年と考えられているそうです。
さらに参道を進んでいくと、道中の至るところに因幡の素兎の石像があったり、画角に収まる気のないほど大きな大国主大神の御神像が現れたりと、神話の世界観であふれていました。きっと古事記に造詣が深い人にとってはたまらないのではないでしょうか。そして、最後の「四の鳥居」を抜けると、いよいよ拝殿に到着です。
しめ縄…?
ところで、出雲大社といえば「大きなしめ縄」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私も例にもれず、そのような印象を持っていました。しかし、いざ拝殿のしめ縄を目にした際、最初に抱いた感想は「意外と小さいかも…?」というものでした。こんなものだったっけと、同行者と顔を見合わせながらも、ひとまず参拝を進めます。ちなみに、出雲大社では一般的な神社の作法とは異なり、「二拝四拍手一拝」でお参りをするそうです…残念ながら、私は参拝を終えた後に知りました。
やや期待が大きすぎたのかもしれないという気持ちを抱えつつ、おみくじを引いて御本殿周辺を一通り巡った後、せっかく来たからと左手にある神楽殿へ向かいます。すると、そこで見覚えのある巨大なしめ縄が…。よくメディアで紹介されている有名なしめ縄は、本殿でも拝殿でもなく、神楽殿にありました。拝殿で見たものとは比べものにならないほどのスケールで、思わず圧倒されるほどの迫力です。日本一の大きさを誇るしめ縄だけあって、遠目に見ても荘厳ですが、特に真下から見上げるとさらにその壮大さが際立ちました。また、装飾の一部には神社建築には珍しいステンドグラスが使われているそうで、つくづく話題性に富んだ建物だな…と感じました。
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稲佐の浜へ
こうして無事に大しめ縄を拝んだ後は、徒歩15分ほどの場所にある稲佐の浜へ向かいました。その道中、出雲阿国のお墓に立ち寄ったり、さらに奉納山の山頂にある展望台も訪れました。展望台から望む街や海岸の景色は素晴らしかったのですが、登る際の階段が錆びついており、お世辞にも小さいとは言えないサイズの穴も空いていたため、かなりヒヤヒヤしました。
わりとしっかりと寄り道をしたため、稲佐の浜に到着した頃にはちょうど夕暮れの時間帯でした。先ほど訪れた出雲大社と同様に、稲佐の浜も神話と深い縁のある場所であり、海岸には「弁天島」と呼ばれる小さな岩島があるのが特徴です。また、この弁天島の頂上には朱色の鳥居が建てられており、稲佐の浜のシンボル的な存在とのこと。あいにく、この岩島に登ることはできませんでしたが、海と空に映える美しい景観がとても印象的な場所でした!
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夕食がすごい
そんなこんなで、出雲らしい観光地をしっかり満喫し、この日は宿へ向かいました。宿は、2日目に行く予定だった灯台とJR出雲市駅のちょうど中間あたりに位置し、料金も手頃だった民宿を選びましたが、かなり年季を感じさせる建物で面白かったです。ですが、夕食は想像以上に豪華で、特に50センチほどの大皿に盛られたお刺身が運ばれてきた時はびっくりしました。少なくとも私の知っている二人前の概念ではなかったです。店主の方が網元をされているそうで、新鮮な海鮮料理が次々と並び、そのどれもが絶品でした。以前、出張で益田市を訪れた際にも感じましたが、日本海沿いの地域は本当に魚がおいしくて素晴らしいですね!都内で同じものを頼んだら、かなりの値段がするだろうな……と思いつつ、贅沢な食事を堪能しました。
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1日目を終えて
1日目について、思うままにつづってきましたが、いかがでしたでしょうか?メジャーな観光地を巡り、おいしい海鮮を堪能しながら、出雲の魅力をたくさん味わえた1日でした。
次回は2日目のできごと…と言いつつ、この旅行の最大の目的であるサンライズ出雲について書こうかなと思います。かねてから乗ってみたかった寝台特急に、ついに乗車することができました。車内の様子や、実際に乗って感じたことなどをお伝えする予定ですので、もう少しだけお付き合いいただけると嬉しいです!