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最近読んだ小説をご紹介

社員の日常

こんにちは!高山です。
しっかり小説を読む習慣は続いています。
今回は以下の4冊をご紹介したいと思います。

ここで唐揚げ弁当を食べないでください

あらすじ

1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、
新たに17篇を加え、待望の商業出版!
一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。

23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。

感想

タイトルがまず面白いですよね。
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』

この本はもともと自費出版で200部しか出していなかったのですが、どんどん人気が出て、ついには1万部も売れたという話題のエッセイ本です。

作者の小原さんが実際に体験したエピソードが、全40編にわたって収められています。
言ってしまえば「他人の生活を覗いている」ような内容なのですが、不思議と「自分にもこんなことあったかも」と思わせるような。

私自身、エッセイ本を読むのはこれが初めてだったのですが、1話1話の長さがちょうどよくて、読みやすく、ほんのりあたたかい気持ちになれる一冊でした。

普段の何気ない日常が、ちょっとだけ豊かに見えてくる――そんな作品です。

コーヒーが冷めないうちに

あらすじ

お願いします、あの日に戻らせてください―。「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。

感想

とある喫茶店の、ある席に座ると――
一定の条件のもと、過去に戻ることができる。

そんな不思議な設定を軸に展開される短編4作が収められていて、どれも感動的なエピソードでした。
それぞれの登場人物たちの想いや背景が少しずつ見えてくる描き方に、自然とワクワクさせられます。

「もし自分が過去に戻れるとしたら、誰に会いたいだろうか?」
読んでいるうちに、そんなことをふと考えました。
自分の過ちを悔やんで、その後の人生が変わってしまうような経験があるとしたら――
想像力や、少しの我慢する力のようなものを、日々大切にしていきたい。そんな気持ちにもさせてくれる一冊でした。

怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ

あらすじ

「みんな、井上と闘うなら今しかない。来年、再来年になったらもっと化け物になる」
2013年4月、井上尚弥のプロ3戦目の相手を務めた佐野友樹はそう叫んだ。
それからわずか1年半、世界王座を計27度防衛し続けてきたアルゼンチンの英雄オマール・ナルバエスは、プロアマ通じて150戦目で初めてダウンを喫し2ラウンドで敗れた。「井上と私の間に大きな差を感じたんだよ……」。
2016年、井上戦を決意した元世界王者・河野公平の妻は「井上君だけはやめて!」と夫に懇願した。
WBSS決勝でフルラウンドの死闘の末に敗れたドネアは「次は勝てる」と言って臨んだ3年後の再戦で、2ラウンドKOされて散った。
バンタム級とスーパーバンタム級で2階級4団体統一を果たし、東京ドームでルイス・ネリ戦を倒した「モンスター」の歩みを、拳を交えたボクサーたちが自らの人生を振り返りながら語る。第34回ミズノスポーツライター賞最優秀賞に輝いたスポーツノンフィクション。

感想

少し趣旨は変わりますが、最後に紹介したいのがこちらの一冊。
『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』

この本は、とある記者が“モンスター”井上尚弥と実際に対戦し、敗れたボクサーたちに直接インタビューを行い、彼らの視点から井上尚弥というボクサー、そして一人の人間としての姿を浮かび上がらせたノンフィクション作品です。

「日本ボクシング史上最高傑作」とまで称される井上尚弥とリングに立つことには、当然ながら大きなリスクが伴います。
それでもなお彼と闘うことを選んだボクサーたちの葛藤や覚悟、戦う理由――
その背景にある物語が、読み進めるうちに胸に迫ってきて、思わず涙がこぼれそうになります。

そしていよいよ、5月4日、ラスベガスで試合があります!
興味のある方は、ぜひ試合もチェックしてみてください。